全曲解説

ROCK

Rolling Stones [Goats Head Soup]

『山羊の頭のスープ』は1973年に発売されたスタジオアルバム。”Jumping Jack Flash”の頃から付き合いのジャック・ダグラスは、薬中のため、これが最後プロデュース作品となった。バンドはイギリス法外な課税から逃れるため、今回の主要な録音はジャマイカにて。アルバムの評価は分かれたが前々作から連続でチャート1位を4週にわたり獲得。2000年にはプラチナ・レコードに認定されている。山羊の鍋は実際にあるジャマイカの郷土料理だそうです。まあ動物愛護団体から叩かれるもの仕方のない、気持ちのいい絵面ではありませんね。それにしても変なジャケットですね。オカルトや神秘主義への傾倒する直接的な証拠は残っていませんが、ちょっと異色のアルバムです。
ROCK

Rolling Stones [Some Girls]

1978年リリースされたローリング・ストーンズの14枚目のスタジオアルバム。イギリスでは最高2位、アメリカでは2週に渡り1位を記録し、現在までに600万枚を売り上げる大ヒットを記録。ストーンズのオリジナルアルバムの中で最も売れた作品となった。ミック・テイラーの後任として加入したロン・ウッドがフルで参加した最初のアルバム。キースとアニータのヘロイン密輸所持容疑で足止めを余儀なくされたミックは、ニューヨークでの滞在を満喫し、ディスコ通いで大きな刺激を受けたそうです。
ROCK

Rolling Stones [Black & Blue]

1976年リリースされたローリング・ストーンズの13枚目のスタジオアルバム。ミック・テイラーが脱退した後に制作され、キース・リチャーズが多くのギターパートを担当している。並行して新しいギタリストのオーディションが行われ、その様子はグレイト・ギタリスト・ハントとして知られている。結果ロニー・ウッドが正式にメンバーとして加入しましたが、しばらくは契約社員だったようです。このアルバムではニューソウルやAORからの影響を受け、ロックはもとよりファンク、レゲエなどの多様な音楽のスタイルを試みている。
AC/DC

AC/DC [High Voltage]

AC/DCの世界デビュー・アルバム『High Voltage』は、1976年にリリースされた。オーストラリアでの初期2作『High Voltage』と『T.N.T.』の楽曲を良いとこ取りして、編集したものアルバム。好きな曲は#1と#9がダントツ。"Little Lover"のように重いブルース調もあれば、クールな"Live Wire"もある。アルバムを通してステディなドラムとギターの抜けのいい響きがいい。アルバムをニコイチにしたので楽曲にも幅あるような錯覚を覚える。(ほめてます)
ROCK

New York Dolls

New York Dollsのファーストアルバムを全曲解説。忌野清志郎の「カバーズ」でジョニー・サンダーズが ”Eve of Destruction” と"Secret Agent Man"で客演したのを機に、ジョニーのソロとニューヨーク・ドールズのアルバムを聴き始めたと思います。そのころデビッド・ヨハンセンはバスター・ポンデクスターになっていましたから。初シングル"Personality Crisis"は、ベスト40が最高位で、発売当初はさほど話題にならなかったようですが、間違いなくバッドボーイズ・ロックの源流のひとつ。SEX PISTLESらのパンク勢はもとより、ハノイ・ロックスにマイケル・モンロー、LAメタル、モトリー・クルーやガンズ&ローゼスらへの影響は計り知れない。デビュー同世代のエアロスミスや結成時に参考にしたというKISSが、ビジネスで成功を納め、健康など金で買えるロックセレブな彼らと、ニューヨーク・ドールズ及びデビッド・ヨハンセンの晩年の境遇が不憫でならない。ジョニーやケインらのオリジナルメンバーが、アル中やジャンキーでなければその後があったのにと思いますが、そういう世界線は決してなかったのでしょう。短い活動期間で凝縮された一撃で歴史を飾ることができたのでしょう。
ROCK

OASIS [Definitely Maybe]

久しぶりにアルバム情報や歌詞を眺めながら聴いてみました。ギャラガー兄弟の労働者階級出身者としての背景が、当時の社会の閉塞感や階級社会への怒りを歌詞やサウンドに反映させているようだ。英国でNo.1という成績も納得。私も当時、ラジオで流れた"Rock'n'Roll Star"を聴いた記憶があります。発売直後に手にした本作「Definitely Maybe」は、厚いギター・サウンドと、ビートルズ風のメロディやフレーズに、生意気さと気丈な歌詞が融合した彼らの登場は、私にも次世代の英国ロックの潮流を感じさせるものでした。
ROCK

The WHO [My Generation]

「My Generation」は1965年発売のデビュー作。このアルバムジャケットいいですよね。高校生ながらそう思ったし、現在でも憧れるカッコよさ。ロンドンパンクの源流と思われるのも納得のストリート感が表れていますね。今でこそ割安感のあるボーナス曲ありのCDですよ。
ROCK

The Georgia Satellites [In The Land Of Salvation And Sin]

ジョージア・サテライツのアルバム「In the Land of Salvation and Sin」は彼らのサードアルバムで1989年の発売。多彩なリズムで聴かせる新境地となったアルバム。オリジナルメンバーでは最後のアルバムとなってしまった。私が20歳頃に何度も繰り返し聴いた思い入れのあるアルバム。「火の玉ロック」や「サムシング・エルス」等、彼らのカバーした曲でオリジナルを知ることも多々あったし、今でもネルシャツや革ジャン、ジーンズを好むのもは、少なからずダン・ベアードに影響されたのだと思う。
ROCK

Humble Pie [Smokin]

amazon Humble Pie Hot 'n' NastyThe FixerYou're So Good for MeC'mon EverybodyOld Time Feelin'30 Days in the HoleRoad Runn...
ROCK

Rolling Stones [It’s Only Rock ‘N Roll]

ローリング・ストーンズのアルバム「It's Only Rock 'N Roll」(1974年)豪華絢爛で退廃的な雰囲気のジャケットは、デヴィッド・ボウイの「ダイヤモンド・ドッグ」も手掛けたガイ・ペイルアートの作品です。「たかがロックンロール。でも大好き」といタイトルからのイメージとは少し違いますね。タイトル曲では「俺がステージで血を流したら満足するか?」との一節があるように、ミック・ジャガー曰く、批判な取材をするマスコミへの皮肉と諦めを込めた歌詞だそうです。