ROCK

Santana [Caravanserai]

Santana [Caravanserai] サンタナ『キャラバンサライ』『キャラバンサライ』は1972年にリリースされた4作目。同じコロンビアレコード所属のマイルス・デイビスの影響も言われるが、ファロア・サンダースやジョー・ヘンダーソン、コルトレーンの妻アリス・コルトレーンの作品で知られるインパルス系のスピリチュアルジャズの要素を取り入れている。サンタナは、ラテンロックの創始者としての音楽的冒険心と革新性を発揮し、新たな音楽的領域を拡張したアルバムだ。
ROCK

Derek and the Dominos[Layla and Other Assorted Love Songs』

アルバム制作の背景として、クラプトンはデラニー&ボニーのツアーに同行し、ジョージ・ハリソンの「オール・シングス・マスト・パス」のアップルセッションに客演、初のソロアルバムを発表する。この辺が英国とアメリカにまたがって発生し、活動を通じて知己を得たボビー・ウッイトロックとバンドを結成することになる。それがデレク・アンド・ドミノス。半世紀も前のアルバムで、これほどの魅力を湛え、愛されるアルバムはロック歴史上でも稀なケースでしょう。デラニー&ボニーの影響は大きく、アメリカ南部のカントリー、ゴスペル、ブルースやソウルを吸収した英国人ブルース・ギタリストが自ら歌い体現する。一連の動きはスワンプ・ロックと呼ばれ、自身の親友の妻への横恋慕と苦悩を投影した曲群は、このスタイルの頂点を成すアルバムとなった。特にアルバムを象徴する「レイラ」は激情を隠さない熱い展開を聴かせますが、後半では一転して、スライダギターが奏でるセンチメンタルなフレーズが心地いい余韻を残す名曲です。
Mott the Hoople

Ian Hunter [Welcome to the Club]

元モット・ザ・フープル(Mott The Hoople)のイアン・ハンターのソロ名義のアルバムですが、相棒ギタリストのミック・ロンソンを再び迎えた新バンドによる79年LAはロキシー・シアターでの記録。観客の熱気が伝わるクラブで、バンドのメンバーもそのエネルギーで更に熱が入るという相乗効果。適度に編集はされているようで、パンキッシュでシャープなバンドの音になっている。ハンターのボーカルはベストワークといえる素晴らしさで声量もシャウトも冴えている。ロンソンは大きく厚みのある流麗なフレーズはそのままに、切れの良いギタープレイを聴かせてくれる。ハンターを含めば最大3ギターに2キーボードのバンド編成でアレンジに幅があり、メンバー全員でつけるコーラスには厚みがあります。時代に会場と観客の熱気にバンド演奏と録音技術が応えた素晴らしいライブアルバムです。
ROCK

Rolling Stones [Voodoo Lounge]

前作『スティール・ホイールズ』からワールドツアー、各自のソロ活動を経て発表した5年ぶりのオリジナル・アルバム。ビル・ワイマンの脱退後、、アイルス・デイヴィスやスティングとの活動で知られるダリル・ジョーンズ準メンバーとしてが務めることとなった。相変わらず変なイラストジャケットです。音の作りは60年代風のローファイな感触を狙って仕上げているようです。プロデュサーはグリマーツインズと現ブルーノートの社長のドン・ウォズ。
SANTANA

Santana [Santana III]

『サンタナIII』(原題:Santana)は、1971年にリリース3作目のスタジオ・アルバム。サンタナ初期の集大成とも言える作品。前作収録の「ネシャブールの出来事」のジャズ・フュージョン的要素をアルバム・サイズで展開したようですが、方向性に不満を持つメンバーとの間に深刻な対立が起こっていたそうです。当時17歳の若きギタリストのニール・ショーンが加入し、ツイン・リード・ギター体制となったアンサンブルには厚みとダイナミクスが加わる。シーラ Eの叔父でティンバレス奏者の第一人者コーク・エスコヴェートやグレッグ・エリコなどのゲストミュージシャンが参加している。もはやラテン・ロック、ブルース・ロックの範疇では括れない、プログレッシブ・ロックと呼んで差支えのない傑作。一番先鋭的な時代のサンタナ(・バンド)です。
ROCK

Jesse Ed. Davis [Tomorrow May Not Be Your Day]

Jesse Ed. Davis [Tomorrow May Not Be Your Day] ジェシ・エド・デイヴィスの未発表アルバムを紹介します。
Rolling Stones

Rolling Stones [Bridges to Babylon]

『ブリッジズ・トゥ・バビロン』は1997年にリリースされたアルバム。エレクトロニクス、ドラムループやサンプリング等のヒップホップの手法を取り入れたアルバムとして認識をしています。ミックとキースがそれぞれ曲を持ち寄った曲と、二人の共同作業による曲の3つのケースがあるようでプロデューサーもバラバラなのと志向の違いは当然のことに思えます。私としては90年代後半らしい音の質感を称えた作品として違和感なく愛聴しています。
Rolling Stones

Rolling Stones [Steel Wheels]

Rolling Stones [Steel Wheels]を全曲解説。販売初日に手に入れたチープなイラスト・ジャケットにはがっかりしましたが、我々日本人にとっては初の来日公演が実現した、当時最新のスタジオ・アルバムとして思い出深い一枚です。先行シングルの”Mixed Emotion”を越える曲はないだろうと思っていたので、”Sad Sad Sad”のイントロを聴いた衝撃と喜びは忘れられません。劣化した”Rocks Off”のイントロと言うのは私だけかもしれませんが、東京ドームでも演奏されたストーンズにとっても自信曲だと思います。これも言い過ぎだと思いますが、ニューヨーク・ドールズの”Personal Crisis”を思い出すのは私だけですかね。
JAZZ

Charles Earland [Leaving This Planet]

Charles Earland [Leaving This Planet]
JAZZ

Charles Earland [The Dynamite Brothers]

Charles Earland [The Dynamite Brothers]
メロディアスハード

メロディアス・ハード vol.4

メロディアス・ハード vol.4トップにチャーリー・セクストンの ”Beat’s so Lonely” を入れました。私の最大のロック・アイコンは今に至るまでチャーリーです。ボブ・ディランの来日公演をチャーリー目当てで行ったのを思い出します。今回はハードなギターを控えめに少しポップ路線で、ヘンテコな疾走感のあるELOの「トライライト」は最初に決めていました。トム・ペティから親交のある女性ロッカーのスティヴィー・ニックスへ、ニックスへの曲提供者L.A.メタルの“ポイズン”へと至り、ポイズンつながりで反町さんになりました。