Ian Hunter [Welcome to the Club]
元モット・ザ・フープル(Mott The Hoople)のイアン・ハンターのソロ名義のアルバムですが、相棒ギタリストのミック・ロンソンを再び迎えた新バンドによる79年LAはロキシー・シアターでの記録。観客の熱気が伝わるクラブで、バンドのメンバーもそのエネルギーで更に熱が入るという相乗効果。適度に編集はされているようで、パンキッシュでシャープなバンドの音になっている。ハンターのボーカルはベストワークといえる素晴らしさで声量もシャウトも冴えている。ロンソンは大きく厚みのある流麗なフレーズはそのままに、切れの良いギタープレイを聴かせてくれる。ハンターを含めば最大3ギターに2キーボードのバンド編成でアレンジに幅があり、メンバー全員でつけるコーラスには厚みがあります。時代に会場と観客の熱気にバンド演奏と録音技術が応えた素晴らしいライブアルバムです。