ロック

ROCK

Humble Pie [Eat It]

「Eat It」は、1973年にリリースされたHumble Pieの6作目のスタジオ・アルバム。学生の時にレコードを買って以来、素敵なイラストが飾る冊子のようなアルバムを眺めながら、飽きるまで聴いた作品です。スティーブ・マリオットの自宅スタジオで制作したそうですが、録音機器や環境の問題なのか、音がスカスカで低音に迫力がなく、定位やバランスに難があると思われる曲がいくつかあって、残念に思っていました。A&M50周年でボックスセットでは、リマスターがなされ大分音質は改善されましたが、音の定位やバランスまでは変わらなかったですね。本作「EAT IT」のリマスターCDを入手してじっくり聞き直してみましたが、改めてスティーブ・マリオットの才能があふれ出る素晴らしいアルバムであり、残念ながらピークとなってしまったアルバムです。
ROCK

Humble Pie [Smokin]

amazon Humble Pie Hot 'n' NastyThe FixerYou're So Good for MeC'mon EverybodyOld Time Feelin'30 Days in the HoleRoad Runn...
ROCK

MEATLOAF 「Bat Out of Hell II」

ジム・スタインマンが作詞作曲を手掛けた「Bat Out of Hell」(地獄のロック・ライダー)でブレイクを果たしたミートローフは、優れた表現力を持つ歌い手です。逆に言えば、ジム・スタインマンが創造する奇抜でドラマチックなロックオペラの表現者がミートローフなのです。生前、彼らは訴訟などで揉めながらも、互いを必要とするパートナーの関係を維持していた。本作は1993年に発売された、ミートローフの6枚目アルバムで、1977年の「Bat Out of Hell」の16年ぶりの続編。ジム・スタインマンが作詞・作曲・プロデュースを担当した壮大なロック・オペラ。
AC/DC

AC/DC「The Razors Edge」

「The Razors Edge」(レイザーズ・エッジ)は、1990年に発売されたアルバム。カナダのバンクーバーにあるリトル・マウンテン・サウンド・スタジオで録音され、プロデューサーはヒット作請負人ブルース・フェアバーンが務めています。このアルバムは、AC/DCに欧米で大きなヒットを記録し、代表作の一つとして広く認知されている。「Thunderstruck」や「Moneytalks」などのヒット曲が収録されています。サイモン・ライトが脱退し、ジミー・ペイジとポール・ロジャースのバンドFARMで叩いていたクリス・スレイドが加入。
ROCK

Rolling Stones [It’s Only Rock ‘N Roll]

ローリング・ストーンズのアルバム「It's Only Rock 'N Roll」(1974年)豪華絢爛で退廃的な雰囲気のジャケットは、デヴィッド・ボウイの「ダイヤモンド・ドッグ」も手掛けたガイ・ペイルアートの作品です。「たかがロックンロール。でも大好き」といタイトルからのイメージとは少し違いますね。タイトル曲では「俺がステージで血を流したら満足するか?」との一節があるように、ミック・ジャガー曰く、批判な取材をするマスコミへの皮肉と諦めを込めた歌詞だそうです。
Mott the Hoople

Ian Hunter [Short Back ‘n’ Sides]

『双璧のアウトサイダー』クリサリスより1981年に発売された。イアン・ハンターの5枚目のスタジオアルバムでザ・クラッシュのミック・ジョーンズとミック・ロンソンがプロデュースを担当している。当時ニューヨーク在住のイアン・ハンターは、恐らく普通のロックに飽きていて、クラッシュのLondon Calling (79)、Sandinista! (80)辺りのニューウェーブなアルバムを作りたくてミック・ジョーンズをプロデューサーに迎えたようだ。クラッシュお得意のレゲエやエスニック、ダブやファンク等の様々な音楽フォーマットをあつらえ、イアン・ハンターの創造的な挑戦を後押ししているようだ。
Mott the Hoople

Mott The Hoople 「All the Young Dudes」

モット・ザ・フープルのファンであったボウイは新たにCBSとの契約を斡旋してくれさらに楽曲提供までを申し出る。1972年にシングルとしてリリースされたのがこの稀代の名曲「All the Young Dudes」。モット・ザ・フープルの代表曲となる。その後、気品あふれるクールなアートワークのアルバムは、デビッド・ボウイとミック・ロンソンによって制作され、当時の英国ロックを象徴する作品として今日でも高い評価をえている。グラムロックとされるこのアルバムは、特にカテゴライズする必要のない普遍的なロック・アルバムの傑作である。
Jimi Hendrix

Jimi Hendrix [First Rays of the New Rising Sun]

エレクトリック・レディ・スタジオでミッチ・ミッチェルとビリー・コックスらが作業した多くの曲は切り取られ「The Cry of Love」、「Rainbow Bridge」、「War Heroes」他のアルバムに散逸していった。ヘンドリックスの家族が設立した団体「Experience Hendrix」により生前の権利が保護され、一時散逸したマスターテープが集められ、当時のプロデューサーであったエディ・クレイマーの監修のもと、ベストなテイクを選び出している。生前のジミ・ヘンドリックスの構想に近づけるべく編纂され、1997年にリリースされたコンピレーション・アルバムである。その後エディ・クレイマーによりアウトテイクやバージョン違いの曲がアルバムとして数枚編纂されたが、これが決定版である。(と言い切れない程いいテイクがボックスセット等で発表されている)Freedomこの曲はジミの生前に既に完成していたようだ。ギターのカッティングが硬質になりリズムの構造もシンプルになった。ブラックロック、ファンクロックへ変化している。もしジミ・ヘンドリックスが健在でこの方向性はどのようにJimi Hendrix [First Rays of the New Rising Sun]を新たに全曲解説。進化を遂げたのだろうか。夢想せずにはいられない。ファンカデリックやプリンスらの後続への影響は大きい。
Jimi Hendrix

Jimi Hendrix [Axis: Bold as Love]

67年の「Axis: Bold as Love」は、彼のチェロキー族の血を引く者の宇宙観や神秘体験、哲学や経験を反映させた創造性と音楽的な成長を示したアルバム。サマー・オブ・ラブの時代の作品でサイケデリック・ロック、ブルース、ジャズなど、さまざまな音楽スタイルが融合している。サブテーマは「宇宙や精神的な探求」。幼少期からSF好きでUFOを見たと主張している。宇宙への関心は高かったようだ。
ROCK

Rolling Stones [Dirty Work]

トレンディな装いのジャケットはバブリーな時代を反映しているし、ストーンズの皆さんもよく撮影を頑張ったと思う。ミック・ジャガーのソロ活動にキースが腹を立て、バンド内の不和がアルバムに悪影響を与えたと指摘されているが、内容は悪くないと思う。キースはこのアルバムのリリース後、インタビューに答えて「100%出来に自信がある」言っていた。2曲ボーカル曲を採用しているのも初でありキースの主導で制作されたというのも納得である。(ソファーの真ん中に一人ドカ座りのキースの得意げなことよ。ミックの足はフロントマンとしての意地の表れだろうか。)いくつかの曲にチャーリー・ワッツやビルは参加せず、セッションマンが代わりを勤めている。