AC/DC

AC/DC「The Razors Edge」

「The Razors Edge」(レイザーズ・エッジ)は、1990年に発売されたアルバム。カナダのバンクーバーにあるリトル・マウンテン・サウンド・スタジオで録音され、プロデューサーはヒット作請負人ブルース・フェアバーンが務めています。このアルバムは、AC/DCに欧米で大きなヒットを記録し、代表作の一つとして広く認知されている。「Thunderstruck」や「Moneytalks」などのヒット曲が収録されています。サイモン・ライトが脱退し、ジミー・ペイジとポール・ロジャースのバンドFARMで叩いていたクリス・スレイドが加入。
ROCK

Rolling Stones [It’s Only Rock ‘N Roll]

ローリング・ストーンズのアルバム「It's Only Rock 'N Roll」(1974年)豪華絢爛で退廃的な雰囲気のジャケットは、デヴィッド・ボウイの「ダイヤモンド・ドッグ」も手掛けたガイ・ペイルアートの作品です。「たかがロックンロール。でも大好き」といタイトルからのイメージとは少し違いますね。タイトル曲では「俺がステージで血を流したら満足するか?」との一節があるように、ミック・ジャガー曰く、批判な取材をするマスコミへの皮肉と諦めを込めた歌詞だそうです。
JAZZ

Lee Morgan [The Last Session ]

本作は、黒人解放運動が盛んな時代におけるジャズの回答とも言える作品。本作を特徴づけるのは当時新進気鋭のテナー奏者、ビリー・ハーパーの2曲。コルトレーンの影響を独自のボイスに昇華したビリー・ハーパーの曲とプレイは、黒人霊歌のように厳かで本作の基調をなしている。
Mott the Hoople

Ian Hunter [Short Back ‘n’ Sides]

『双璧のアウトサイダー』クリサリスより1981年に発売された。イアン・ハンターの5枚目のスタジオアルバムでザ・クラッシュのミック・ジョーンズとミック・ロンソンがプロデュースを担当している。当時ニューヨーク在住のイアン・ハンターは、恐らく普通のロックに飽きていて、クラッシュのLondon Calling (79)、Sandinista! (80)辺りのニューウェーブなアルバムを作りたくてミック・ジョーンズをプロデューサーに迎えたようだ。クラッシュお得意のレゲエやエスニック、ダブやファンク等の様々な音楽フォーマットをあつらえ、イアン・ハンターの創造的な挑戦を後押ししているようだ。
Mott the Hoople

Mott The Hoople 「All the Young Dudes」

モット・ザ・フープルのファンであったボウイは新たにCBSとの契約を斡旋してくれさらに楽曲提供までを申し出る。1972年にシングルとしてリリースされたのがこの稀代の名曲「All the Young Dudes」。モット・ザ・フープルの代表曲となる。その後、気品あふれるクールなアートワークのアルバムは、デビッド・ボウイとミック・ロンソンによって制作され、当時の英国ロックを象徴する作品として今日でも高い評価をえている。グラムロックとされるこのアルバムは、特にカテゴライズする必要のない普遍的なロック・アルバムの傑作である。
Jimi Hendrix

Jimi Hendrix [First Rays of the New Rising Sun]

エレクトリック・レディ・スタジオでミッチ・ミッチェルとビリー・コックスらが作業した多くの曲は切り取られ「The Cry of Love」、「Rainbow Bridge」、「War Heroes」他のアルバムに散逸していった。ヘンドリックスの家族が設立した団体「Experience Hendrix」により生前の権利が保護され、一時散逸したマスターテープが集められ、当時のプロデューサーであったエディ・クレイマーの監修のもと、ベストなテイクを選び出している。生前のジミ・ヘンドリックスの構想に近づけるべく編纂され、1997年にリリースされたコンピレーション・アルバムである。その後エディ・クレイマーによりアウトテイクやバージョン違いの曲がアルバムとして数枚編纂されたが、これが決定版である。(と言い切れない程いいテイクがボックスセット等で発表されている)Freedomこの曲はジミの生前に既に完成していたようだ。ギターのカッティングが硬質になりリズムの構造もシンプルになった。ブラックロック、ファンクロックへ変化している。もしジミ・ヘンドリックスが健在でこの方向性はどのようにJimi Hendrix [First Rays of the New Rising Sun]を新たに全曲解説。進化を遂げたのだろうか。夢想せずにはいられない。ファンカデリックやプリンスらの後続への影響は大きい。
Jimi Hendrix

Jimi Hendrix [Axis: Bold as Love]

67年の「Axis: Bold as Love」は、彼のチェロキー族の血を引く者の宇宙観や神秘体験、哲学や経験を反映させた創造性と音楽的な成長を示したアルバム。サマー・オブ・ラブの時代の作品でサイケデリック・ロック、ブルース、ジャズなど、さまざまな音楽スタイルが融合している。サブテーマは「宇宙や精神的な探求」。幼少期からSF好きでUFOを見たと主張している。宇宙への関心は高かったようだ。
ROCK

The Who [Who’s Next]

71年年リリースのアルバム。元々「ライフハウス」という近未来を舞台としたロックオペラを構想されたが、バンドメンバーにもそのビジョンが理解されず、結局プロジェクトは頓挫してしまった。その後再編集してまとめたのがこのアルバムという事。現在ではデラックス・エディションや「ライフハウス」としても正式に発売をしている。ピートの構想したディストピアとネットワークで個人が繋がる世界、そしてロックによる体制打破という構想は、71年当時ではインターネットも携帯のない時代では早すぎたのだろう。逆に言えばピートの未来を見てきたかのような先見性を特筆すべきだろう。コンセプトに関しては様々な側面から語られているので、私としては単純にアルバムについて語りたい。
ROCK

Rolling Stones [Dirty Work]

トレンディな装いのジャケットはバブリーな時代を反映しているし、ストーンズの皆さんもよく撮影を頑張ったと思う。ミック・ジャガーのソロ活動にキースが腹を立て、バンド内の不和がアルバムに悪影響を与えたと指摘されているが、内容は悪くないと思う。キースはこのアルバムのリリース後、インタビューに答えて「100%出来に自信がある」言っていた。2曲ボーカル曲を採用しているのも初でありキースの主導で制作されたというのも納得である。(ソファーの真ん中に一人ドカ座りのキースの得意げなことよ。ミックの足はフロントマンとしての意地の表れだろうか。)いくつかの曲にチャーリー・ワッツやビルは参加せず、セッションマンが代わりを勤めている。
ROCK

Rolling Stones [Undercover of the Night]

前作「TATTOO YOU」は過去のアウトテイクの焼き直しだが、83年のこのアルバム「Undercover of the Night」はピカピカである(当時)。特筆すべきは録音とミックスが秀逸でハイレゾ時代の今でも音の質感を楽しめる音響設計だと思う。もう一つはヒップホップやNYの最新ディスコなど、時代に向き合った曲作りに取り組んだこと。最後にアルバムの歌詞とメッセージ。キースはこのアルバムのミックの詩は素晴らしいと言っていた。社会問題の提起にシニカルな視点にユーモアも。