サンタナ(SANTANA)のアルバム、キャラバンサライやサンタナIII等の名盤を紹介しています。

Santana [Santana III]
『サンタナIII』(原題:Santana)は、1971年にリリース3作目のスタジオ・アルバム。サンタナ初期の集大成とも言える作品。前作収録の「ネシャブールの出来事」のジャズ・フュージョン的要素をアルバム・サイズで展開したようですが、方向性に不満を持つメンバーとの間に深刻な対立が起こっていたそうです。当時17歳の若きギタリストのニール・ショーンが加入し、ツイン・リード・ギター体制となったアンサンブルには厚みとダイナミクスが加わる。シーラ Eの叔父でティンバレス奏者の第一人者コーク・エスコヴェートやグレッグ・エリコなどのゲストミュージシャンが参加している。もはやラテン・ロック、ブルース・ロックの範疇では括れない、プログレッシブ・ロックと呼んで差支えのない傑作。一番先鋭的な時代のサンタナ(・バンド)です。

Santana [Caravanserai]
Santana [Caravanserai] サンタナ『キャラバンサライ』『キャラバンサライ』は1972年にリリースされた4作目。同じコロンビアレコード所属のマイルス・デイビスの影響も言われるが、ファロア・サンダースやジョー・ヘンダーソン、コルトレーンの妻アリス・コルトレーンの作品で知られるインパルス系のスピリチュアルジャズの要素を取り入れている。サンタナは、ラテンロックの創始者としての音楽的冒険心と革新性を発揮し、新たな音楽的領域を拡張したアルバムだ。