モット・ザ・フープル(Mott the Hoople)のアルバムを紹介しています。

Ian Hunter [Short Back ‘n’ Sides]
『双璧のアウトサイダー』クリサリスより1981年に発売された。イアン・ハンターの5枚目のスタジオアルバムでザ・クラッシュのミック・ジョーンズとミック・ロンソンがプロデュースを担当している。当時ニューヨーク在住のイアン・ハンターは、恐らく普通のロックに飽きていて、クラッシュのLondon Calling (79)、Sandinista! (80)辺りのニューウェーブなアルバムを作りたくてミック・ジョーンズをプロデューサーに迎えたようだ。クラッシュお得意のレゲエやエスニック、ダブやファンク等の様々な音楽フォーマットをあつらえ、イアン・ハンターの創造的な挑戦を後押ししているようだ。

Mott The Hoople 「All the Young Dudes」
モット・ザ・フープルのファンであったボウイは新たにCBSとの契約を斡旋してくれさらに楽曲提供までを申し出る。1972年にシングルとしてリリースされたのがこの稀代の名曲「All the Young Dudes」。モット・ザ・フープルの代表曲となる。その後、気品あふれるクールなアートワークのアルバムは、デビッド・ボウイとミック・ロンソンによって制作され、当時の英国ロックを象徴する作品として今日でも高い評価をえている。グラムロックとされるこのアルバムは、特にカテゴライズする必要のない普遍的なロック・アルバムの傑作である。

Ian Hunter [You’re Never Alone with a Schizophrenic]
Ian Hunter [You're Never Alone with a Schizophrenic]「You're Never Alone with a Schizophrenic」(79年)はコロンビアから4枚目のソロアルバム。イアン・ハンターのソロ活動では、デビット・ボウイのジギー・スターダスト期を支えたギタリスト、ミック・ロンソンの存在と貢献が大きい。彼らは共にモット・ザ・フープルを脱退し、イアン・ハンターの75年のソロアルバムの共同制作からつかず離れず活動を継続していた。ストーンズ、ヤードバーズやザ・フー等からなる英国ロックの正統であり、ザ・クイーン、デフ・レパード、ザ・クラッシュに連なる偉大な存在である。