
- We Belong to the Night
- What’s a Matter Baby (Is It Hurting You)
- Stupid Girl
- Night Out
- Thunder and Rain
- Sad Song
- Young Lust
- Hideaway
- Don’t Let Go
エレン・フォーリーのデビュー作『Night Out』(1979年)は、イアン・ハンターとミック・ロンソンと共同プロデュース。イアン・ハンターの『You’re Never Alone with a Schizophrenic』と同時期に制作されおり、録音にはブルース・スプリングスティーンのEストリートバンドのメンバーが参加している。ミートローフのアルバム『Bat Out of Hell 』への参加から注目され、TVドラマ、映画などで近年まで活躍されたアメリカの女優さんです。クラッシュのアルバム『サンディニスタ! 』にも参加し、次作はクラッシュのミック・ジョーンズがプロデュースをしている。小柄でキュートなルックスでミック・ジョーンズと付き合っていたようですが、シンガーとしてもバラードからロックまでパワフルに聴かせてくれる。
70年代後半から80年代初頭のニューヨーク。そうそうたるロック・スターで夜な夜なクラブに繰り出したのでしょうね。

We Belong to the Night
エレン・フォーリーとフレッド・グッドマンによるオリジナル曲。オランダで1位、オーストラリアで31位を記録。静かでドラマチックでいいバラード、エレンの歌もいいです。
What’s a Matter Baby (Is It Hurting You)
原曲はティミ・ユーロ。スモール・フェイセズとしてスティーブ・マリオットの素晴らしいR&B調のカバーもあるが、彼女の歌も素晴らしくポップスとしても親しみ易い。
Stupid Girl
ローリング・ストーンズのカバー曲。何故女性が、わざわざこの曲を取り上げるのですかね。ストーンズの66年のシングル「Paint it, Black」のB面曲。彼女には親しみのある曲なのですかね。
Night Out
ウィンキーズを率いたフィリップ・ランボウの曲。アルバム・タイトルのわりにはピンとこないと思っていましたが、原曲作者のバージョンをコンピCD「Max’s Kansas City 1976」で聴いて認識を改めました。

Thunder and Rain
グラハム・パーカーのカバー。このアルバムでは9曲中7曲が、エレンの好きな曲を取り上げているそうです。原曲通りのアレンジですが、しっかり自分の曲にしている。
Sad Song
マーク・ミドラーのカバー曲。ピアノがリードする切ない歌詞とメロディ。エレンの声にぴったりの曲。それでも十分にロックを感じさせてくれるアレンジが素晴らしい。
Young Lust
フィリップ・ランボウの曲は、プロデューサーのミック・ロンソンの提案によるものらしい。若さと情熱をテーマにした疾走系のロック。エネルギッシュで素晴らしい曲。
Hideaway
エレン・フォーリーとフレッド・グッドマンによるオリジナル曲。内省的な歌詞だが、畳みかけるような歌が激情的。ロック歌手から女優に転身され、トム・クルーズ主演の「カクテル」にも脇役登場されていたが、女性ロッカーとしの道も歩んでほしかった。
Don’t Let Go
イアン・ハンターによるオリジナル曲。アルバムの締めくくりにふさわしい感動的なバラード
Spirit of St Louis
「Produced by My Boyfriend」とあるように当時のボーイフレンド、クラッシュのミック・ジョーンズがプロデュース。彼女の自作で唯一あるロックな曲「Phases Of Travel」がいい。
Another Breath
ロバート・パーマーのカバー曲「Johnny and Mary」が秀逸。
作者バージョンはアルバム「CLUES」で聴ける。最近はブライン・フェリーもカバーしているが、エレン・フォーリーとティナ・ターナーの女性陣のカバーがいいです。
ほぼほぼCDは売り切れですね。
まだ現役でこれ以外にもアルバムを2枚出している。wikiで調べていたら同時期にカナダのアイアン・シティ・ハウスロッカーズというバンドをミック・ロンソンプ、イアン・ハンター、リトル・スティーブンが共同でロデュースしている。エレンもコーラスで参加をしているようだ。慌ててYou tubeで調べたら当時のハンター&ロンソンバンドのようないいアルバムでした。
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