トップにチャーリー・セクストンの ”Beat’s so Lonely” を入れました。私の最大のロック・アイコンは今に至るまでチャーリーです。ボブ・ディランの来日公演をチャーリー目当てで行ったのを思い出します。今回はハードなギターを控えめに少しポップ路線で、ヘンテコな疾走感のあるELOの「トライライト」は最初に決めていました。トム・ペティから親交のある女性ロッカーのスティヴィー・ニックスへ、ニックスへの曲提供者L.A.メタルの“ポイズン”へと至り、ポイズンつながりで反町さんになりました。
- Charlie Sexton – Beat’s So Lonely
- Electric Light Orchestra -Twilight
- Tom Petty & The Heartbreakers -Rebels
- Fleetwood Mac -Go Your Own Way
- Stevie Nicks -Sometimes It’s a Bitch
- Poison – Every Rose has its Thorn
- 反町隆史 with Richie Sambora – Forever
Charlie Sexton – Beat’s So Lonely
85年のデビューアルバム「Pictures for Pleasure」の収録曲。シングルカットされビルボード15位を記録。小林勝也さんの「ベスト・ヒット・USA」で見たチャーリーのカッコよさに衝撃を受けました。モノクロのプロモビデオが捉えた彫りの深い陰影、ギターを弾く革ジャンに細身のジーンズの似合う痩躯、煙草をふかした16歳のロック的なカッコよさを全て体現したヒーローの誕生でした。タイトルも素敵ですが、ギター・ロックとしてのシャープさと軽さ、渋いボーカルはもう生涯のロックアイコンになりました。
Electric Light Orchestra -Twilight
エレクトリック・ライト・オーケストラの81年のアルバム「タイム~時へのパスポート」のオープニング曲。タイムトラベルについてのコンセプト・アルバムと言われています。時間旅行を感じさせるニュアンスは歌詞から若干感じますが、普通に男女の関係と解釈できる詩的で素敵な歌詞です。SFオムニバス番組「トワイライト・ゾーン」へのオマージュで「トワイライト」=「黄昏時」と曲名をつけたかったのではないでしょう。エレポップと言っていいほどキャッチーですが、ロック的な疾走感もあるワクワクするような不思議な曲です。「電車男」の主題歌としても有名ですね。
Tom Petty & The Heartbreakers -Rebels
85年のアルバム『Southern Accents』収録曲。トム・ペティのソロ作や後期ハートブレイカーズのアルバムが好きなのですが、リアルタイムで聴いた色あせることのない名曲です。カントリーぽい歌声には癖がありますが、アウトローな曲の世界観には合っているようです。「棺桶に片足を突っ込み、片方はアクセルを踏み込む、生粋の反逆者」なんてペティか尾崎豊にしか歌えません。ミディアムテンポながら疾走感があり、哀愁のオルガンのフレーズにギターの刻みとリフのカッコいいロックです。
Fleetwood Mac -Go Your Own Way
フリートウッド・マックの11枚目のスタジオアルバム『噂』の収録曲でリードシングル。自分のようなハードロック野郎がとやかく言うのも憚られる名曲です。キラキラしたサウンドに躍動感あふれるコーラス、ストーンズの「ストリート・ファイティング・マン」のドラムパターンを模した躍動するリズム。曲を構成する全てが高いレベルで完成された奇跡の一曲としか言いようがありません。リンジーとスティーヴィー・ニックスとの破局についての歌詞と言われていますが、それぞれの道を行けばいいとポジティブに背中を押してくれる曲だと思います。
Stevie Nicks -Sometimes It’s a Bitch
91年スティーヴィー・ニックスのベストアルバム『タイムスペース』からの新録リードシングル。ジョン・ボン・ジョヴィが作詩とプロデュースで参加している。シングルとしてアメリカビルボード56位。そこそこのヒットですが、ニックスの声質に相応しいドラマチックな展開も哀愁のメロディも素晴らしい。装飾の控えめでハードなカントリー・ロック調ですが、ポップで詩的なベスト盤のトップを飾る名曲です。このベスト盤収録のポイズンのフロントマンブレット・マイケル・シチャックが提供した”Life’s a Hard Game to Play”もこれまた名曲です。
Poison – Every Rose has its Thorn
88年「初めての…AHH」からのシングル。ビルボードで3週連続1位を獲得したポイズン最大のヒット曲。カントリー調のバラードですがロック的な躍動感もあり、L.A.メタル/ヘアメタルを代表する軽く聴いてほしい美しい曲。女性は棘があるからねという普遍的な教訓と哀愁のメロディは万人受けする要素満載です。上記のスティーヴィー・ニックスへの提供曲もそうですが本当にいい曲を書きます。私もポイズンではこの曲が一番好きです。ジャケットの悪魔的長舌が趣味悪いですね。もう少し普通ならいい曲の揃ったアルバムです。
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